小金沢連峰前衛 富士見平(1170m)、棚横手山 (1306m) 2011年1月10日

所要時間 6:29 車−−6:31 ゲート−−6:37 尾根に取り付く−−6:55 林道−−7:07 山道−−7:19 富士見平−−7:31 林道−−7:43 棚横手山−−7:52 林道−−8:06 林道−−8:10 尾根を下る−−8:21 車

概要
 上道沢沿いの林道と富士見平南尾根を組み合わせて最短距離で登る。林道は標高810m付近で施錠されたゲートがあり一般車通行止め。富士見平南尾根は山火事後の植林作業中できれいに伐採され踏跡もあり歩きやすい。上部林道の法面が切れる所から茨混じりのススキ藪を登ったが、少し西側から立派な山道が上がっておりこれを利用すれば藪漕ぎ皆無だった。富士見平は南側の展望良好。尾根上を登って次の林道を横切った尾根上が南アの好展望地。棚横手山頂も南半分の展望がいい。



 宮宕山〜甲州高尾山にかけての尾根はずいぶん前に歩いているが、地形図には無い山名事典記載の山がこの間に2つあることが判明した。それが富士見平と棚横手山で、私の記憶では当時はこの間は稜線上ではなく山の南側を巻いており、てっぺんではなくて斜面に棚横手山の山頂標識が立っていて強い違和感を感じたことを良く覚えている。こうなると富士見平もたぶん登っていないだろうと組み合わせて登ることにした。ルートであるが甲州高尾山山頂直下を通る林道を使うのが一番簡単だが、おそらく途中にゲートがあって一般車は入れないだろう。ゲートの位置が不明だが現場に行って残距離がべらぼうでなければ歩けばいい。

 勝沼ICを通過して東に甲州街道を走り、深沢川沿いの3桁県道に入ってあとは行けるところまでいくまで。集落中に道路を横切るように湧き水が横断している箇所があったが昼間なのに凍っていた。幅が狭いのでさほど問題にならないが、これが成長したら夏タイヤでは登れないであろう。最後の人家を過ぎると道幅が狭まって川の左岸に渡り、舗装はされているが大穴の開いた林道をゆっくりと登っていく。集落が終わってすぐゲートがあるかと思いきや、通行止めの看板はあってもゲートはなかった。さてどこまで入れるかと思って進んでいくと地形図上で標高810m付近に登場、鍵がぶら下がっておりここまでだ。でも標高800mまで来られたのだから御の字だ。この日はここで寝た。

施錠されたゲート ここから尾根に取り付く

 翌朝、気温は測定しなかったが濡れたタオルが凍っていたので結構冷えたらしい。朝飯を食ってまだ薄暗い中出発準備をしていると軽トラが上がっていった。鉄砲打ちだろうか? LEDヘッドランプを付けて出発。すぐにゲートだが鎖の鍵は開いたままだった。でも帰りが私の方が遅いと閉じ込められてしまうのでこのまま歩く。右に大きくカーブし、小さな沢で右カーブするところにさっきの軽トラが駐車してあり、その主は斜面を登っている最中だった。やっぱ鉄砲打ちかなぁ。打たれないように注意せねば。私もここから上がってもいいが、まだこの尾根が目的の尾根かどうか地形図から読み取れていないため、もう少し先まで歩いて林道が長く沢の右岸側に付いているか確認してから尾根に取り付くことにした。

尾根に乗る 山火事で開けた尾根を登る

 尾根を回り込むと斜面側は法面となり崩落防止のネットが設置されていた。林道はそのまま右岸を上流に長く伸びており読図は間違っていないようだ。ネットの手前から急斜面をよじ登ってまだ若い檜植林の尾根に到達する。あとはこれを最後まで詰めれば富士見平のはずだ。目の前には先ほどの男性が登っている最中で、背中には小さなナップサックだけで鉄砲は持っていない。まさか私のように道無き尾根から富士見平??? すぐに追いついて話を聞くと林業関係者だった。祝日なのにお仕事ご苦労様。下山時にこの尾根を下っていくと、東斜面で3人が枯れた木の伐採作業をしていた。

この上が林道 林道

 男性を追い抜くと植林帯が終わり、刈り払われて裸の尾根を登っていく。ここは近年の山火事で燃えてしまったエリアでまだ植林されていないのだった。男性の話では4回も山火事があったそうだ。おそらく火元は登山者だと思うが4回とはひどい話だ。私の場合、日帰りでは火は使わないしタバコも吸わないが、山の上で温かい食事を取るのにガスバーナーを持ってくる人は普通にいるし、喫煙者だって見かける。これらを完全に排除しようとは思わないが、山火事にならないよう火の後始末は完全にしてもらいたい。

ここで再び斜面を登る ススキが中心だが茨が混じる

 上部の林道に接近すると若い檜の植林を抜ける。林道は舗装されてきれいになっていた。目の前の尾根の続きはコンクリート吹きつけの法面でよじ登るのは不可能、やや登りになっている西側に進んで法面が切れた谷地形から再び斜面に取り付いた。見た目は一面のススキでさほど苦労せず登れると思ったのだが、中には少なからず茨が混じっており、これがネックになって進行速度が大幅に落ちた。

山道に出る 尾根を乗り越えるところで再び尾根を行く

 やっとまともな道に飛び出し、東に向かって緩やかに登っていく。おそらく登山道ではなく植林用の作業道と思われるが藪皆無で足元が水平なのは大助かりだ。この道が尾根を乗り越えるところで再び尾根に取り付く。今度はススキが薄くて隙間が多く茨は少なくて歩きやすかった。

富士見台山頂 火気厳禁の看板
富士見台からの展望(クリックで拡大)

 てっぺんに到着すると明瞭な登山道があり山頂標識もあった。はたして以前歩いたときにはここを通過しただろうか、それとも南を巻いただろうか、現場に立っても全く記憶は戻らなかった。山火事はこの稜線の南斜面でのみ発生したようで北側の植林は生き残っていて、南半分の展望だけ良かった。真西方向は木が邪魔して見えず、南アは荒川岳までしか見えなかった。この先にもっといい展望地があるといいな。

鞍部から登りにかかる 林道を横断
登山道の尾根が続く 甲府盆地を見下ろす
尾根から見た南アルプス(クリックで拡大)

 北東鞍部からは大滝不動に下る道が分岐し、稜線上にも立派な道が続いていた。そしてもっと上部に新設された林道が見えていた。今だったら棚横手山直下まで車で入れるのだった(ゲートが開放されればの話)。尾根を登って林道を横切り、階段で尾根に復帰する。少し登ると北側の植林も火事の被害を受けたようで樹林が薄くなる箇所があり、てっぺんではないがそこが南アの展望地となっていた。昨日の南ア3000m峰は雲がかかっていたが今日はすっきりと晴れ上がり真っ白な姿を見せてくれた。同様に昨日は雲の中だった八ヶ岳も姿を見せていた。

棚横手山山頂 棚横手山から見た富士山
棚横手山から見た展望(クリックで拡大)

 そこから一登りで棚横手山山頂に到着。状況は富士見平同様で南半分が山火事できれいさっぱり木が消えて大展望だ。これで本日の目的は達成、下山開始だ。

木が無い尾根が登ってきた尾根 作業道で富士見台を巻く
写真に写っていないが下部の作業道につながる道がある 林道に出た
ここから尾根に乗って下る 造林作業者の荷物。3人前

 富士見平北東鞍部までは往路を戻り、鞍部からは登山道と間違わないようロープが張られた作業道で富士見平を巻いて1150m峰との鞍部付近で南斜面をジグザグに下る作業道を発見、どこに降りるのかと辿ってみるともう一段下の山腹を巻くように付けられた作業道を突っ切って、私が藪に取り付いた谷のすぐ東側の尾根の西側から林道に出られた。な〜んだ、これでは登りで藪と格闘した苦労は全くの無駄だったわけだ。まあ、事前に知らないと利用しようがないけど。

尾根を下る 踏跡終点はここに降りた
ゲート手前 車を置いた場所

 裸の尾根を下って最後は薄い踏跡を辿って軽トラと並んだジムニーの横に出た。車に戻るとまだ濡れタオルは凍ったまま、窓ガラスの水滴もカチカチに凍ったままだった。

 

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